履歴書は、書き方の基本さえ押さえれば誰でもきれいに仕上がります。日付や氏名といった基本項目から、つまずきやすい学歴・職歴、志望動機、本人希望欄まで、項目ごとに見本付きで順番に解説します。読みながらそのまま無料テンプレートで作成できます。
この記事のポイント
- ✓様式選び・日付の統一・学歴職歴の締め方の3点を外さなければ合格ラインに届く
- ✓学歴職歴は「現在に至る」「以上」の締めを忘れない
- ✓本人希望欄は空欄にせず「貴社の規定に従います」と書く
- ✓提出前にチェックリストで誤字・空欄・日付を最終確認する

作成前に知っておく4つの基本ルール
採用担当はまず、内容の良し悪しの前に「形式が整っているか」を見ます。誤字脱字・レイアウト・情報の一貫性で引っかかると、読まれる前に評価が下がります。プラスを狙う前に、まずマイナスをなくすこと。これが履歴書の出発点です。
採用担当が最初にチェックする3点
- ✓誤字脱字がないか(注意力・丁寧さの判断材料になる)
- ✓全体のレイアウト・余白・文字サイズが整っているか
- ✓学歴・職歴などの情報につじつまが合っているか
| 履歴書 | 職務経歴書 | |
|---|---|---|
| 役割 | 氏名・学歴・職歴などの基本情報を伝える | 業務内容・実績を詳しく伝える |
| 書き方 | 決まった様式に、事実を簡潔に | 様式は自由。実績を具体的に |
| アピールの中心 | 人柄・基本情報 | スキル・実務の実績 |
手書きとパソコン、どちらが有利?
結論、選考結果は変わりません。今はパソコン作成が主流で、修正や使い回しがきくぶん効率的です。手書きが丁寧に見える企業もありますが、合否を分けるほどの差ではありません。どちらでも、文字サイズの統一・余白のバランスを整え、ストレスなく読める状態に仕上げることが最優先です。

書く前にそろえておくもの
思いつきで書き始めると、記入ミスや内容のブレが起きます。先に必要な情報・書類を手元にそろえておくと、迷わず正確に書けます。学歴・職歴の正確な年月、資格の正式名称と取得日は特に間違えやすいので、ここで確定させておきましょう。
用意しておくと安心なもの
- ・年金手帳・雇用保険被保険者証(職歴の年月の確認に)
- ・卒業証書・成績証明書(学歴の年月の確認に)
- ・免許・資格の合格証(正式名称と取得日の確認に)
- ・証明写真(3か月以内に撮影したもの)
【項目別】正しい書き方と見本
ここからは、履歴書の各項目を順番に解説します。共通するコツは「工夫より正確さ」。特に学歴・職歴は一番つまずきやすいので、見本を見ながら進めましょう。
基本情報(氏名・住所・連絡先)
最初に目に入り、合否連絡にも使う重要な欄です。住所は都道府県から省略せず、ふりがなは「ふりがな」なら平仮名・「フリガナ」ならカタカナでそろえます。電話番号は日中つながるスマホ番号が無難。書き慣れた項目ほど思い込みの誤りが多いので、略称や表記をもう一度確認しましょう。
証明写真
第一印象を左右します。縦4cm×横3cmが基本で、3か月以内に撮影した清潔感のあるものを使います。背景は白・青・グレー。髪型や体型が今と大きく違う写真は撮り直します。仕上がりの安定を考えると、証明写真機か写真館がおすすめです。
学歴・職歴【一番つまずく】
1行目の中央に「学歴」と書き、次の行から記入。学歴のあと1行あけて「職歴」を続けます。学歴は高校卒業(または中学卒業)から、年号は和暦か西暦に統一。職歴は短期離職でも省略せず(省くと経歴詐称を疑われる)、退職は「一身上の都合により退職」と簡潔に。すべて書き終えたら、一行下の右端に「以上」で締めます。
- 入学・卒業・入社・退職は正式名称で(「高校」→「高等学校」)
- 在職中は入社の行に続けて「現在に至る」
- 不自然な空白期間(ブランク)は違和感のもと。一貫した流れで書く
免許・資格
正式名称+取得年月で書きます。「簿記」→「日商簿記検定○級」、「自動車免許」→「普通自動車第一種運転免許」。勉強中のものは「○○取得に向けて勉強中(○月受験予定)」と書けば、取得済みと誤解されません。業務に関係するものから順に並べ、無関係な資格は省くと主役が際立ちます。
志望動機
「なぜ他社ではなく貴社なのか」を、自分の経験とつなげて書くのがコツです。構成は『結論(志望理由)→根拠(経験)→入社後の貢献』。どの企業にも通用する内容にならないよう、その会社ならではの強みや理念を必ず盛り込みます。
自己PR
「責任感があります」だけでは弱いので、根拠となるエピソードを添えます。課題に対しどう強みを発揮し、どんな成果につながったかまで示すと、入社後も活きる『再現性のある強み』として伝わります。エピソードはできるだけ直近のものを選びましょう。
本人希望欄
強い希望がなければ「貴社の規定に従います」が基本。条件を細かく並べると柔軟性がないと見られます。勤務地・勤務時間など家庭の事情で調整が必要な場合のみ簡潔に。給与・待遇の希望は履歴書ではなく面接で相談するのが通例です。

【就業状況別】書き方のポイント
同じ履歴書でも、立場によって力を入れる項目は変わります。自分の状況に合わせて重心を移しましょう。
| 状況 | 力を入れる項目 | ポイント |
|---|---|---|
| 新卒 | 志望動機・自己PR・学生時代の経験 | 実績より、学ぶ姿勢と人柄。学業や課外活動を具体的に |
| 転職 | 職歴・自己PR | 実績は数値で示す。退職理由は前向きに言い換える |
| アルバイト・パート | 志望動機・シフト希望 | 未経験でも意欲を。勤務できる曜日・時間を明確に |
| 学生(バイト) | 学業との両立・人柄 | 学業に支障がない範囲を伝え、まじめさを示す |

通過率を上げる作成テクニック
基本を押さえたうえで、次のひと工夫を足すと印象が変わります。やりすぎず、読みやすさを保つのがコツです。
- 空欄を作らない。書くことがなければ「特になし」で埋める
- 数字を使う(「売上120%」「対応時間を30分短縮」など具体に)
- 応募先ごとに志望動機・自己PRを書き分ける(使い回しは見抜かれる)
- 提出前に一晩おいて読み返す。誤字と違和感に気づきやすくなる
これだけは避けたいNGマナー
内容が良くても、次のミスがあると一気に減点されます。提出前に当てはまっていないか確認しましょう。
よくあるNG
- ✕修正テープ・修正液で直す(間違えたら新しい用紙に書き直す)
- ✕西暦と和暦が混在している
- ✕「以上」「現在に至る」の書き忘れ
- ✕証明写真が曲がっている・古い・私服やプリクラ
- ✕誤字脱字・空欄を放置している
完成後の提出マナーと送り方
書き上げたら、送り方にも気を配ります。書類はクリアファイルに入れ、封筒に「履歴書在中」を赤字で書くのが基本です。
- 封筒は白の角形2号。表に宛名、裏に自分の住所・氏名
- 履歴書はクリアファイルに入れてから封筒へ(折れ・汚れ防止)
- 郵送の日付は投函日、持参・面接日は当日で記入
- メール提出はPDF化し、ファイル名に氏名を入れる
提出前の最終セルフチェック
出す前に次の点を必ず確認します。ひとつでも崩れると印象が下がるので、声に出して読み返すのがおすすめです。
提出前チェックリスト
- ✓誤字脱字・西暦/和暦の混在はないか
- ✓空欄のまま放置している項目はないか
- ✓「以上」「現在に至る」の書き忘れはないか
- ✓写真は曲がらずまっすぐ貼れているか
- ✓日付は提出日になっているか
履歴書の書き方に関するよくある質問
手書きとパソコン、どちらで書くべき?
指定がなければどちらでもよく、合否には影響しません。複数社に応募するならパソコンが効率的。字に自信がなくても、読みやすく整っていれば問題ありません。
短期間で辞めた職歴も書く?
書きます。数か月でも省略すると経歴詐称を疑われます。退職理由は「一身上の都合により退職」と簡潔に添えれば十分です。
書く資格が何もないときは?
「特になし」と記入し、空欄にはしません。勉強中のものがあれば「○○取得に向けて勉強中」と書けます。
証明写真はスマホの自撮りでもいい?
不可ではありませんが、仕上がりが見劣りしやすく不利になりがちです。証明写真機や写真館のほうが安心です。
まとめ|ルールを外さなければ履歴書は怖くない
履歴書は、項目ごとのルールを守るだけで合格ラインに届きます。形式を整えてマイナスをなくし、学歴職歴の締めと項目別のコツを押さえれば、あとは丁寧に埋めるだけ。下のテンプレートなら、ここで解説した項目がそのまま入力欄になっているので、迷わず最後まで作成できます。

この記事の監修
SHIMA ENAGA現役キャリアアドバイザー/国家資格キャリアコンサルタント
人材紹介会社の現役キャリアアドバイザー。面談約1,000人、書類の添削・作成約800人。国家資格キャリアコンサルタント。得意な分野は20代の未経験転職。接客販売・営業・事務・ITエンジニア・施工管理など。